花王「ビオレu 手指の消毒液」について

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新型コロナウイルスには、アルコール(エタノール)76.9~81.4vol%の消毒液が有効と言われておりますが、花王「ビオレu 手指の消毒液」はエタノール約50~60%しか配合されておりません。

指定医薬部外品ですが、有効成分はエタノールではなく、「ベンザルコニウム塩化物0.05w/v%」となっております。。

花王「ビオレu 手指の消毒液」

花王「ビオレu 手指の消毒液」

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ベンザルコニウム塩化物とは

新型コロナウイルスのようにエンベロープ(脂肪・タンパク質・糖タンパク質からできている膜)を有しているウイルスにはエタノール76.9~81.4vol%の消毒薬が有効とされています。

一方、ビオレuの消毒液のように、有効成分がベンザルコニウム塩化物や、クロルヘキシジングルコン酸塩でエタノールが50~60%の消毒液のメリットは、細菌や真菌にはエタノール同様効果を示しつつ、除菌効果が長持ちする(エタノールは揮発すると殺菌力は無くなるため、何かに触るごとに使わなければならない)ので、TPOに合わせて使うのが良さそうですね!!

また、ベンザルコニウム塩化物は新型コロナなどウイルスへの効果はエタノールに比べるといまいちですが、O157やコレラ、結核、梅毒、ジフテリア、百日咳、赤痢、マイコプラズマ肺炎、溶連菌といった細菌性(細胞を持ち、栄養を摂ってエネルギーを生み出し、増殖・分裂を行う)の感染症には非常に有効とされております。

細菌とウイルスの違いですが、、、ウイルスは、細菌に比べて非常に小さく、自力ではエネルギーも生まず増殖もできず、動くこともできません。DNA・RNAがタンパク質の殻、及びエンベロープと言われる外殻に包まれた物質となります。ノンエンベロープのウイルスも存在します。。

体内に入ると細胞内に入り込んで、細胞に間借りする形で細胞の機能を利用して増殖していきます。

ウイルス性の感染症には、新型コロナウイルスもそうですが、他にノロウイルス、インフルエンザウイルス、アデノウイルス、ポリオウイルス、ロタウイルス、ライノウイルス、おたふくかぜ、麻疹・風疹、水疱瘡、肝炎、デング熱、エボラ出血熱、エイズ、コクサッキーウイルス(手足口病など)といった感染症が挙げられます。

また、細菌には抗生物質が効きますが、ウイルスには効果がないため、、ウイルス性の風邪の場合、抗生物質を飲まずに安静にしておくことが一番です。。
プラシーボ効果はあるかもしれませんが(笑)

ちなみにノロウイルスは牡蠣などの二枚貝を原因とする「食中毒」の原因ウイルスとして有名ですが、ノロのように「ノンエンベロープウイルス」はアルコール消毒剤や熱に対する抵抗力が高いため、次亜塩素酸ナトリウムが有効とされています。
塩素系漂白剤を水と希釈して、対象物を浸漬させることで感染を広げないのが有効な対処方法となります。。

結論

ってことで、花王「ビオレu 手指の消毒液」は有効成分「ベンザルコニウム塩化物0.05w/v%」なので、O157など細菌に対しては効果的で、除菌効果も長持ちしますが、新型コロナウイルスへの効果は限定的なため、手洗いをしっかりした後に、補助的に使うのが良いのではないかと思います。

もちろん消毒しないより、したほうが効果的なのは言うまでもありませんので!!

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