造影MRIやCT検査、骨シンチいろんな検査をうけ、全身にがんが転移していないかを調べた。
検査は時間はかかるけど、痛みはない。
だいたい寝ていれば終わっていた。
乳がんが確定してから、何をしていても乳がんのことばかり考えている。
仕事中も、家事をしてても、トイレにいっても、ご飯を食べていても、お風呂なんて特に、胸のしこりを見るのも嫌で、お風呂に入るのも辛い。なんなら寝ながらも考えていると思う。
笑っているけど、全然笑えてない。私は死ぬんやと最終お葬式まで想像しては泣けてくる。
背中も痛くなってきた。わきも首も痛い。頭痛がする。
骨に転移はまちがいないな。
12月にうけた人間ドッグで、貧血以外は異常なしだったから、臓器は大丈夫かな。
職場の人と韓国旅行も予定している。この状態でいけるんかな。けど、このチャンスを逃したらもう行けないかもしれない。最後の旅行かな。
大好きなビールも全然飲みたいと思わない。
ネットで乳がんについて、それなりに勉強もした。
私のサブタイプはきっとトリプルネガティブだろう。
結果を聞くまでの間、生きた心地がしなかった。
結果発表。
骨、転移なし!
他の臓器、転移なし!
HER2、陽性!
夫と顔見合わせる。
やったぁーーーーーーーーーーー
こんなにしこりおおきいのに?
ほんまに???
信じられないけど、とにかく転移なし!!!
ほんとに、急激にしこりが大きくなったんでしょうね。
ステージ3c。
リンパや鎖骨に転移はありますので、限りなく4に近いステージ3ということになります。
これからのスケジュールを説明してもらう。
標準的な治療としての抗がん剤、
※○分子標的薬フェスゴ(ハーセプチン+パージェタ)これはHER2陽性乳がんの抗がん剤、
+○ドセタキセル+○カルボプラチン、これを3週間に1回✖️6回、4.5ヶ月程。
治療スケジュールは、
①抗がん剤でがんを小さくする
②手術
③放射線治療
④ダメ押しで抗HER2治療
なかなかのフルコースだけど、手術できるのがうれしい。
いますぐ取りたい。
①の抗がん剤の結果によっては一部切除も可能らしいが、今は全摘したい。
胸の再建手術については、先生はおすすめしないと。
私のステージの場合、今後もし再発などの治療が必要な時に再建した胸によってすぐにがんの治療にかかれないからと。
再建も全然必要ない。
抗がん剤の副作用についても説明をきく。
抗がん剤は、がんだけじゃなく、正常な細胞も攻撃してしまう。
いろんな副作用があり、吐き気、倦怠感、脱毛、免疫低下により発熱や、風邪の症状、手足のしびれ、爪の障害、皮膚障害、口内炎、肝機能障害、腎機能障害、好中球減少、貧血、血小板減少、などの可能性がある。
投与から、だいたい1週間から10日ぐらいがピークにあらわれるとのこと。
正直、結果を聞くまで、セカンドオピニオンについても考えたりした。
そのためにも、自分も乳がんについて調べないとと思った。
質問も考えたりした。
前回まで診察してくれた先生は、非常勤の先生だったので、次回から担当医が変わりますといわれていた。
youtubeで乳がん専門医の先生のわかりやすい講演をみると、この病院がいいかもとか、誰々はあの病院で手術したよと聞いては悩んだり。
私的には、家から近いところがよくて、やっぱり最終、先生の人柄、手術できるかできないかで決めようと思っていた。
担当医の先生は、優しそうな先生で、いい意味で軽い感じ。
説明も分かりやすかった。
手術もできることになったし、この病院で治療をしようと決めた。
早く治療をはじめたかった。
それと、職場の上司の妹さんが、この病院で看護師長さんをしていて、上司が病院についても聞いてくれていた。
「うちの病院は救急外来があるのが強み」
たしかに、夜とか休日に急に何かあったときに対応してもらえるのはありがたい。
「患者さんは医療従事者に、絶対遠慮したらあかんよ」
こう言ってくれる看護師長さんがいる病院にしようと思った。
抗がん剤スタートは1週間後になった。
こんなに早く始めれると思ってなくて、心の準備が追いつかないけど。
やるしかない!!!やってやるぜ!!!
この2日後、韓国旅行。
先生も行っても全然大丈夫と言ってくれた。
決して状況はよくないが、今の時点で、1番いい結果。
よかったーーーーー
帰って、みんなに報告。
父もとりあえず、安心してくれた。
治療がんばるしかない。
義母は、帰りが遅かったので、結果がよくなかったんじゃないかと心配してくれていた。
転移なかったと伝えると、すごく喜んでくれて、実は、鯛と赤飯を用意していたと。
いやいや、治ってないよーーー
泣き笑い。ほんとに気持ちがありがたすぎる。
それと、実は毎日、近くの神社とお墓参りに行ってくれていて、
「私は長生きできるから、10年寿命をあげてください」ってお願いしてたと。
ほんとに泣ける。ほんとに長生きしてほしい。
夫も治ったくらいの喜びようで、子供たちに伝えた。
子供たちも、乳がんについていろいろ調べていたみたい。
心の準備をしてくれていた。
ママは死なないぞ!!!
職場の上司にも電話で報告。
絶叫 笑
上司いわく、駐車しながら電話していて、車が揺れるほど喜んだと。
ありがたい、ほんとに。
1週間後に抗がん剤スタートになったので、きりのいい来週いっぱいで休職させてほしいことも伝えると、快く治療に専念するよういってくれた。
それだけじゃなく、すでに、傷病手当や、その他の休職の保証も、会社にかけあってくれていた。
泣ける。
いきなりの休職でいっぱい迷惑かけてしまう、ほんとに申し訳ない。
次の日、出勤すると、みんながハグしてくれた。
ほんとに、人に恵まれた職場で幸せだ。
帰れる場所があって幸せだ。
友達にも報告。
その結果わかってたけどな。って 笑
すごい心配してくれてるのがわかるし、めちゃくちゃ祈ってくれてた。
ほんとに、ありがとう。
心強い。
みんな、喜んでくれた。
次の日、もう一度超音波しながら、今、がんのある位置の確認するために病院へ。
超音波で確認したあと、左胸のしこりや、リンパ節にあるがんをマジックで直接体に書き、透明のビニールをあててうつしていく。わりと原始的な方法。
マジックで書かれた上半身をカメラで撮影。ポーズをかえて数枚撮影。
男性の先生なので、こんなおばさんでも診察に少しは抵抗あったけど、この撮影会で完全に吹っ切れました。